とうとうオバマ氏の大統領就任演説が間近に迫り、CNNもずっ〜とこの一大イベントの報道をしてます。リンカンメモリアル前のナショナルモール前の200万人以上の群衆を見ると西洋国家版の巡礼のようですね。ちょっと前にニューヨークで、それこそ大惨事になりかねないバードストライクによる旅客機墜落事故がありましたが、全員軽傷以下で済んだ奇跡もこの日のための予兆にすら思えます。
→Tracking US Airways Flight 1549:
http://www.nytimes.com/interactive/2009/01/15/nyregion/20090115-plane-crash-970.html
このバードストライク事故は結果オーライではありますが、鳥好きの身としては、いろいろ考えさせられる事件でした。鳥がぶつかってしまうのはvs飛行機が目立つのですが、実はその数は微々たるもので、圧倒的に多いのは電波塔、高電圧配電網なんですよね。それから建築物のガラス。最近の鏡張り窓を施した建築物には思いっきり鳥たちはぶつかっているようです。そうしたビルは都心部から離れた田園地帯にも波及しており、そうした場所を開けた野原や森として記憶している渡り鳥たちには脅威でしょうね。アメリカの調査では北米だけでも年間一億羽以上の鳥が激突して首の骨を折っているという報告があります。
2年ほど前になりますが、鳥たちがガラスを障害物として認識できていないのを実感したことがあります。ある昼間に少しあけておいた窓からスズメが家の中に入ってきてしまったのです。パニクったスズメは今度は別の窓から逃げようとして、ガラスに激突してしまいました。そして床に落下して仰向けになったまま。脳しんとうを起こしたのでしょうか、しばらく動きませんでした。30分ほどしてもぞもぞ動き始めた時に撮っておいた写真です。まだ嘴に黄色味の残る幼鳥でした。かわいいです。
どこも外傷はないようで、この後、屋外に連れて行ったところで、さっと飛び立ちどこかに行ってしまいました。これだけ小さな鳥でほんの2mぐらいの距離を飛んでぶつかった衝撃でも脳しんとうを起こすぐらいですから、風に乗ってとんでる鳥がビルのガラス窓にぶつかったら確実に首が折れますね。